「…い。」
…?
「聞いてんのかっ!?おいっ!!」
「!!」
ハッと気付いた。
そいや、屋上で聞いてたんだっけ。
「お前なぁ…」
「ごめん…啓太。で、なんだっけ?」
呆れるような啓太。
「だから、俺はあの狐に復讐するまで、恋なんかしねっちゅーの」
「意味わかんない」
復讐と恋って繋がるの?
「とにかく俺は恋なんてしない」
そう言い張る啓太に黙るしかなかった。
「…私を呼んだ理由は?後もうちょいでチャイム鳴るけど?」
「真面目だなぁ。次のは休むつもりだ」
「休む?何故?」
「さくらに手伝いして欲しいんだよ」
「何の?」
次の啓太の言葉で私は頭が真っ白になった。
「だから、狐を探して一緒に殺して欲しいんだよ」
ーーえ?