依頼は「街中にゾンビらしきものが出た。抹殺せよ」だった。 ゾンビは、身体中の周りにある肉が剥がれ落ちたような格好で、目は虚ろ、口からはよだれが垂れてるような妖怪だった。 だけど、このゾンビに触れられた人間はゾンビになるという伝染症があった。 止める方法はただ一つ。 親玉であるゾンビを殺すことだった。 だが親玉を殺しても、伝染されたゾンビはそのまま。 つまり、人間を殺すことに等しかった。