復讐と悲しみ【完】



「…フッ…いつから気づいてたの?」


「やっぱり半妖なんだな」


そう、私は半妖。


半分、妖怪の血を受け継いでいる。


「だから何?あんたに障害与えることはしてないだろ?」

「さっきとえらい違うな。さくら」

「違くて何が悪い?これが本性だって知ってたんだろう?」


啓太は私を睨む。

私も貴方を睨む。




「…俺の両親を殺した妖怪に復讐したい」





ドクンと嫌な音が…響いた。