復讐と悲しみ【完】



「さくらを呼んだには理由あってね、とりあえず昼ごはん食べようか」

は?昼ごはん?

「啓太…私持ってきてないよ?」

「へ?教室?」

コクリと私は頷いた。

「…とりあえず座りなよ」

私は屋上の真ん中に立っている状態。

啓太は私の一歩前に胡座をかいて座った。


…そういえば、啓太の左手に弁当を包んだものがある。


「座りなって。ずっと立っているつもり?」

「え?…あ、ごめん」

啓太の言葉にハッとして慌てて座る。