虹色→ジゲン

「おまえさぁ、昔からそうだけどなんかだんだん強くなってないか?その、なんつーの?知らないことを当然のように言い当てるとかさ」


ん?言い当てる?ん?

夏喜は悠人が何を言ってるのか分からないのでキョトンとした顔をしたまま固まってしまってる。



それを見かねた遥がこう言った。



「悠人、夏喜ちゃん困ってるよ~、ちゃんと分かりやすく言わなきゃだめだよ」


そして遥は続けてこう言った。




「夏喜ちゃん、あのね、遥たちが言いたかったのは何でまだクラス表も見ていないし、先生にもまだ会ってないのに夏喜ちゃんには遥たちが同じクラスの二組とか先生の名前や綺麗な女の人だって知ってるの?」




あ、確かに。

でも、何でって言われても自分でもよく分からない。

ついさっきまで悠人や遥、先生とクラスにいた感覚がある感じだったから…なんて言えないしなぁ……ん~困った。





「………夏喜にもよく分からないの。ママやパパには夏喜には自然界の能力ではない、自然界の理?みたいなものから外れた他の皆とは違うすごい力があるんだよって言われたけどその力がなんなのかは夏喜にも分からないの。」




悠人と遥は少し黙ってちょっとしてから二人は頷いた。




「夏喜がそういうならそうなんだろ?昔から夏喜の言うことは本当だしな!それに夏喜は夏喜だろ!」


ニカッと悠人が笑った。




「そうだよ、夏喜ちゃんはその力で何度も遥のこと助けてくれたもん!きっと夏喜ちゃんはいつかその力がなんなのか分かるときがくるよ!そのときは教えてね!」



遥も笑った。