虹色→ジゲン

パパは驚いた顔をした。


「え、!?な、な、なぜ分かったんだ!?」


「へへ、夏喜スゴイでしょ♪あと、新しいノートに、鉛筆、消しゴムに、筆箱、下敷きも!!」


パパは苦笑した。



「ほら、パパ当てたから空中散歩だからね♪」


「ああ…!」




夏喜の不思議な力はどんどん強くなってるな。
きっとこの力に夏喜自身気づくのも、もうそろそろなんだろう。

その時が来たらきちんと話そう。





その後パパはちゃんと約束を守り星が綺麗な夜空を空中散歩してくれた。


何よりもキティちゃんのスマホが嬉しかった。
明日から高校生だ!楽しくなりそう♪




綺麗な星空を見ながら散歩を終え、お風呂に入り明日のために早めに就寝することにした。
「パパ、ママ、おやすみなさい!」



「「おやすみ、夏喜」」





そして、朝。
「夏喜ー、早くー!もうすぐで入学式始まるわよー!」


「はーい、ママ!」

今日から高校生♪


玄関を出て学校へ向かった。



ふわッ
暖かな日差しに風が吹き、桜の花びらが舞った。

あ、桜だぁ~、可愛い♪



「遅いぞー、夏喜、何ニコニコしてるんだ?」

パパはビシッとしたスーツにネクタイ姿をしていてとてもカッコイイ。



「へへ、桜の花びらが可愛くて見てたんだ!」


「夏喜も十分可愛いぞ!さっ、今日は夏喜の晴れ舞台だっ!パパははりきってカメラ撮っておくからな♪」


「もうっ、あまりはりきりすぎないでねっ!恥ずかしいから…」

夏喜の頬は桜色みたいにピンク色になっていた。

「まっ、パパに任せなさい!」

「もうっ!」


にしてもいい天気だなぁ~
よしっ、今日からがんばるぞっ!


そして、入学式が無事すんで、クラス表を見に学校の廊下を歩いていた時だった。


「夏喜ー!」
「夏喜ちゃーん!」


聞き覚えがある声が頭に響いた。