「な、直也?」
直也は笑いもなくなり次に真剣な表情で夏喜をまっすぐ見た。
「その、なんだ、笑わせてくれた御礼だ」
はいぃー?!?
わたしファーストキスだったのに(泣)
「ひどいっ!わたしのことなんだと思ってるわけ?直也って誰でもキスできるんだねっ!この女の敵!」
夏喜は怒鳴った。
「まだ、気づかない?キスまでされて?夏喜はほんとに鈍いんだね。俺もファーストキスだよ。ここまで言わせといてまだ、分からない?じゃあ一回しかいわないからな!よく聞いとけよ!」
直也はますます真剣な顔をして、少し間を置き話始めた。
「俺、今まで女はよってくるが好きになったことがないんだ。昨日夏喜に会うまでは。校庭でサクラの花びら見て笑ってただろ?力のこともあるが俺は夏喜に生まれてはじめて恋したのだ。だから、つまり、そうだな、結論から言うと夏喜が好きだ!返事はいいから、答えがでたらおしえろよ」

