夏喜は恋と言うものをしたことがなかったので動揺を隠しきれずにいた。
それに、まだ顔が熱をおび赤い。
わたし、どこか変なのかな?
もしかして病気!?でも何の?
ん~……………
「おいっ、夏喜ってば!何難しい顔してるんだ?ってかお前も顔がゆでダコになってるぞっ!」
意地悪な笑みで直也は言った。
「直也なんか変!!昨日はクールで冷静で無口なのに、今あんたよくしゃべるし、しゃべり方も違う!ほんとに直也なの?実は双子だったりしないよね?」
夏喜はムーッとしながら警戒する。
「あぁ、これか。俺こっちのが素だしな。でも人にばらすなよ?ばらしたところで信じないとおもうけどね」
「ピコン」
ケータイの録画の終了音だった。
「ふふーん、この夏喜ちゃんを脅そうなんて百万年早い!」
よしっ!これで証拠ができた♪
夏喜はフフフと笑い、これでどうだー!と言わんばかりにケータイを直也が座ってる顔の目の前で見せようとしたそのとき!!!
「チュッ」
…………………………
夏喜は少し止まった。
あれ?今唇に……
え?キスされた!?

