虹色→ジゲン

すると、直也はあっけらかんと、べつにいいよ。
と言った。



「でもお昼休憩は二人にしてほしい。大事な話しだから」


直也はそう言い夏喜の手を取り、さっさと教室を後にした。




「直也？ちょっと待って！どこに行くの？てか手強く引っ張りすぎて痛いよ！」



屋上？

でも、ほんとどうしたんだろう直也。

でもあれ？直也、顔が赤いじゃん！

風邪かなぁ～



夏喜は直也に座るよう言っておでことおでこをくっつけて確かめてみた。




すると、直也の顔は更に赤くなった。

耳まで真っ赤でまるでりんごみたいだ。






「うんっ！良かった！熱はないみたいだね！でも顔が赤いから風邪でも引いた？」


夏喜がそう言うと直也はまた赤くなった。





そして、直也は焦りぎみにこう言った。


「な、な、なっ、子供じゃあるまいし、おでこくっつけないでくれ！」



いつものクールな感じが別人みたいだ。


でも夏喜はキョトンとして、直也に言った。

「え？なんで？パパはするよ？」


夏喜は前にも言ったがバカがつくほど鈍感だ。