虹色→ジゲン

………………

んー、夏喜の力はどんどん強くなっているな。
もう、頃合いかもしれない。
既に夏喜は自分の力を理解しつつある。
その前にはきちんと話さないといけないな。

でもまだ、もう少しだけ、頼む、どうかほんの少しだけまだこのままでいさせてあげてくれ……

そう、夏喜の父は切なに願った。


‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐



パパー!夏喜ー!ご飯よー!

ママは嬉しそうな声で二人を呼んだ。

そして、テーブルには美味しそうなご馳走がズラリと並んでいた。


「わぁ~!すごーい!これ全部ママが作ったの?すっごく美味しそう!」

夏喜はすごく嬉しそうにテーブルに並べられたご馳走を見て喜んだ。


「今日は夏喜の入学のお祝いだからね!ママ、腕によりをかけて作ったわ!夏喜の大好物もいっぱい作ったからさっ、食べて食べて!」

ママも嬉しそうにそう言った。


「本当だな、すごいご馳走だっ!パパはもうお腹ペコペコだ!さっ、さっそく食べようじゃないか!」

パパもそう嬉しそうに言いながら、テーブルにつく。



そうやって夏喜の入学式は一日無事、終えたのだっ。


さぁっ、明日から授業開始だ!
ガンバろうっと!


と、その前に夏喜は今日の出来事を振り返り、自分の前世がイブのこと。

自分はイブの転生者ということ。

時と次元の力をもつこと。

イブはわたしの中にいるといったよね?
また、会えるかな…

まだうまく自分の中で、一変に起きすぎた一日だったから、パパとママにはまだこのことがはっきりするまで、心配かけないよう、言わないでおこうと夏喜は思った。



そして眠りについた。