虹色→ジゲン

そんな夏喜の様子を見て、パパはどうしたんだ?と夏喜に聞く。


「あのね、今日一人ずつ自己紹介して皆いろんな能力があって、新しい友達もできたの!」

と、楽しげにに夏喜が話す。


「わたしのクラスに先生含めて高位能力が三人もいたんだよ!でねー、わたしには自然界能力はないけど皆とは違った力がありますって言ったら皆信じてくれなくて笑われたの」

「でもね、パパとママは昔からわたしの力は素敵だよって言ってくれたことが励みになって正直に堂々と言ったんだ!そしたら笑ってた皆を南先生が止めてくれてわたしにその力がどんなものか見せてって優しく笑いかけながら言ったの。そのかわりに先生もとっておきの能力見せてあげるって言って」

今日学校で過ごしたこと楽しげに話す夏喜を見て、パパとママも楽しげに聞いていた。


「でねっ、わたし今までこの力が何なのかわからなかったけど、今日わかったよ!わたしの力は時と次元を操る力だった!そしてその力を南先生は素敵な力って言ってくれたことが嬉しくて先生に力で感謝を伝えようと思って、すごく大変でヘトヘトに疲れたんだけど先生の能力を破ってみせたの!」



満足げに夏喜は言った。



……………。

(「おいおい、それ本当なのか?」)
俺はぼそっとそうつぶやいてしまった。

「まぁ、スゴイじゃない!夏喜!やっぱり夏喜には素敵な力がちゃんとあったのよ!大事にね!」

ママは優しく嬉しそうにそう言いながらすごく喜んでくれた。


でもパパの顔はなんだか険しそうな顔をしている。

どうしたんだろう、パパ?