虹色→ジゲン

順調に着々と自己紹介が行われ、もうすぐ、わたしの番になろうとしていた。


にしても、皆いろんな能力持ってて面白いなぁ!
高位能力は特殊だからリンの他にも一人だけいたのにはちょっと凄かったけど、面白そうな人だった。

その人は火流 健君。
前髪が長く目が見えないくらいな長さで失礼だけどネクラな印象だった。
そのネクラ君…じゃなくて、火流君の能力は四代元素の一つ、火を操る力なんだけど緊張したのか、はりきりすぎたのか力のコントロールをうまくできず出力を上げすぎて結果…長かった髪が燃えた。


皆はドッ!と笑ったが、わたしは失礼だと思い笑うのを小刻みに震えながらこらえた。



するとみかねたリンは水を操って消してあげたんだけど、火流君にとってはさんざんだっただろう。



自分の火で髪は燃え爆発頭になり、水をかぶりビショビショに(汗)


なんと言うか、ほんと御愁傷様です。チーン……



でもやっぱりすごいな!
一クラスに四代元素の高位能力を持った人が二人いるんだから。



皆も電気や氷、光や闇、まだ見たことがないものがたくさんあって楽しい♪


(「ちょっと!夏喜!次あんたの番よ!」)

コソッと小声でリンが夏喜に言った。


わっ、ほんとだ!
みんなこっち見てるし!

えー、では!

「初めまして!小波 夏喜です!元気なのと体力には自身あります!えと、わたしにはこれと言って自然界能力はないんだけど、ちょっと変わってると思われると思うけどみんなと違う変わった力をもってます」


ん~、どうしよう。
夏喜はさっき自分でも知ったばかりの力のことを言うべきか悩んだ。


でも、あとで聞かれるのもめんどくさいしなぁ~
夏喜は言う決心をした。