虹色→ジゲン

よくよく周りを見ると他の皆もいろんな能力を見せ合いっこしたりしてグループができていた。


クラス中がガヤガヤとなる中、チャイムが鳴った。



ガラッ!

チャイムが鳴り終えたと同時に教室のドアが開いた。

サラッとした髪に細くて綺麗な女の人が入ってきた。

そして教壇のうえに立ち教卓の前で皆に挨拶をし始めた。


「皆さん、初めまして!まずは、本校入学おめでとう!
わたしは、この一年間皆さんの担任を受け持つことになった、南 奈々子です。よろしくね!」


南先生は柔らかな笑みでそう自己紹介した。


わぁ、スラリとした体にスーツがよく似合う綺麗で優しそうな先生だなぁ~

ん?待てよ?先生は女の人で名前が南……



あっ!!!
この好景をわたしは見たんだ!
だからあのときすでにわかってたんだぁ~

ん~、納得、納得。

夏喜は一人で勝手に自己解決し、満足した。


その一方で、遥、悠人、リン、隼人、直也は驚き固まっていた。

そんな姿を夏喜は知るよしもなかった。


悠人はリンと隼人、直也に能力を使い、頭に話しかけた。


(「な?さっき遥が言った通りだろ?」)


ほ、ほんとだ……と三人は思った。


「さぁ、では今日一日は軽く皆の自己紹介と能力を一人ずつ話してもらって最後に本校で使用するものを配って明日から授業を始めたいとおもいます」


南先生はそう言い、自己紹介が始まった。