虹色→ジゲン

「信じてもらえないかもしれないけど、でもわたしにも何が起こったか最初はわからなかった。昔からわたしには周りのもの全てに何が起きて何が起ころうとするのか、何をしようとして何をしたかったのかを見ることができの。最初は予知みたいなものかと思ったんだけどそれはさっき違うって分かったんだ」






夏喜はさっき起きた真実を偽りなく話進めた。




そんな夏喜を皆真剣に聞いている。





そんな中、ふいに遥が話し始めた。


「あ、あのね、皆に遥からも言っておきたいことがあるの。だから聞いてほしいんだ。遥と悠人はね、夏喜ちゃんとは小さい頃から一緒だったから夏喜ちゃんが今言ってることは本当だと思うの。今日も始業式終わって夏喜ちゃんとクラス表を一緒に見に行こうとしたら、まだ、クラス表も見てないのに遥と悠人は同じ二組のクラスで担任の先生の名前や性別までまるで分かってたかのように話したの」




ねっ、悠人!と言わんばかりに悠人の顔を見る遥。




悠人もそれに気づき「あぁ、本当だ」と言った。







「「マジ!?(本当か?)」」



リン、隼人、直也が同時に前のめりになりながら言った。


……

ははは、ほーんと息ぴったりですなぁ~
きっとわたしたちみたいに小さい頃から仲が良かったんだろうなぁ~




でもあまりに息ぴったり過ぎて少しおもしろいな(笑)
まるで仲良し三人トリオって感じ(笑)




夏喜は心の中で笑った。



「ちょっと、夏喜!なにニヤニヤしてるの!」


リンがすかさず言う。




あちゃー、顔に出てたかな(汗)



しかし、そんな中、遥も悠人も顔を見られないよう窓の外を見ながら、口は手で押さえ小刻みに震えながら笑ってた。





……あいつら、うまくかわしたな…



「で?それよか続き聞かせろよ」


隼人が少し急かしながら言った。