いつもの様に起きて制服に着替え、 いつもの様にご飯を食べて、靴を履く。 「行ってきます」 「…行ってらっしゃい」 パタン、と扉を閉める。 いつもと違うのはお母さんの態度と、 「憂、おはよー…って、ええぇ!?」 「おはよう、麻衣子。 コレ…おかしいかな?」 私の髪の毛。 今まで伸ばしっぱなしで背中まであった漆黒の髪は、肩の高さに切りそろえられている。