「いや、付き合うっていきなり言われても。」

「あなたに拒否権なんてないわよ?」


この女、すごいこと言いやがるな。え、何?俺はこいつの彼氏になるのは絶対なんですか??



「悪いけど俺は今の貧乳女と付き合ってるからな。諦めてくれ。」


「誰が貧乳よ!!」

明日香が反応した。俺はやっぱ言ったらダメみたいだ。


「言ったでしょ。あなたに拒否権はないのよ。今すぐ別れなさい。」


なんなんだこいつ。どっかのお嬢様か??親の顔が見たいぜ。


「とりあえず教室に帰れよ。そろそろ前橋先生戻ってくるから。」

俺はそう言うと自分の席に戻った。


「放課後、そこの貧乳と一緒に屋上に来なさい。そして、あなたは私の彼氏になるのよ。」


そんなこと言われて行くやつがどこにいるんだよ。

彩奈は俺をあざ笑うかのようにして、教室を出て行った。