御予約ありがとうございます。

「じゃぁね哲兄。また話聞かせてよね。あ、コーヒー美味しかったよ。ゴチになりまーす。」

美紅はカバンを肩にかけて立ち上がった。

「はいはい。子どもは早く帰って寝ろ。」

今日は少し新しい発見をした。

哲兄がカメラ好きだったこと。

一年も休学していたこと。

実は女友達がいたこと。

「じゃぁ俺も。今日は新しい発見をしたな~。タイトル『哲兄の過去~序章~』みたいな。また今度ゆっくり聞かせてもらうから。じゃーね。」

「バーカ。またなんてねーよ。んじゃな。」

カウンターから出てきた哲兄は、ドアの鍵を締めて奥へと入っていった。