御予約ありがとうございます。

シュッ…シュッ…

「フゥー…」

哲兄は二本目の煙草に火を付けた。

いつの間にか時計は七時半をまわっていた。

「じゃぁ、やっぱり同期じゃない。結衣さんが二年になった時、哲兄も二年なんだし。」

確かに…

「あのな…俺の友達には『先輩』っつってるくせに、俺には『哲』って…一応、年上なんだぜ……」

哲兄はブツブツ言ってたけど、僕にはまんざら嫌そうには聞こえなかった。

「てか、なんで休学なんかしてたわけ?」

「あ、私も思った!」

哲兄は飾ってある写真を指差した。

「両方とも賞をとってんだぜ。一つは最優秀賞。どーしても名のある賞がほしくってな、いろんなトコ行って写真撮ってた。海外も行ったな…。」

哲兄は昔を思い出したのか、黙ったまま煙草を吸っていた。一年も休学してまで海外に行き、どうしても賞が欲しかった理由…僕はそれを聞こうとして飲み込んだ。