御予約ありがとうございます。

「んだよっ…美紅か…」

「早く着替えて!遅刻するよ!下行ってるから。早くしてね!」

「ふぁぁぁ…わかったよ…」

眠い目をこすりながら後頭部をポリポリ。

「たくっ…はえーんだよ。」
ブツブツ言いながら着替える。

コンっ。「どーぞ。」

テーブルに缶コーヒーを置いたのは、僕の母親だ。

「いただきます。」
これが私の一日の始まり。美紅はいつもそう言っている。

「美紅ちゃん、いつもありがとうね。あのバカ、ホントに何言っても起きないから。高校行ったら少しは変るかと思ったけど…無駄だったみたいね。」

「はははっ、幸い高校も一緒だし。とりあえずあと2年は大丈夫ですね。」

楽しそうな笑い声。これも、いつものこと。

「ダンダンダンダン」

「あ、きたみたい。」

ガチャ…

「美紅、なにしてんだ。行くぞ。」
偉そうに言う僕。

「毎回毎回偉そうに!なに言ってんの。美紅ちゃん、アンタを待ってんじゃないの。」

「はいはい。んじゃ、行ってきます。」