御予約ありがとうございます。

ガラガラ……

哲兄が片側のシャッターを降ろす。

「じゃぁ、そろそろ帰ろっかな。お姉ちゃんも帰る頃だし。」

美紅には六歳上の姉がいて、今は大学の四年生。来年からは東京で就職も決っている。

美紅は…美紅は卒業したらどうするんだろう。大学?行きたいとは言ってたっけ…。

僕は…僕はどうしたいんだろうな。

(まぁ、まだ先のコトだしな…)

この時はまだ、そう思っていた。

「じゃぁ、俺も。」

「尋はまだいたら?早めのテスト対策でもしてもらったら?」

美紅は笑いながら言う。

「バーカ。今日はもう閉店だっつーの。」

「あー、俺も哲兄と二人の空間は耐えらんねーよ。」

「はいはい、わかったから早く出ろ。」

「はいは~い」

美紅が先にでる。

「哲兄。哲兄の想ってる人のコト。今度はちゃんと話してよな。」

僕は出る時、哲兄に耳打ちした。

「…だから、さっき…!」

「美紅はどうかなー?哲兄、以外とわかりやすいから。んじゃ、テストよろしくね。」

「たくっ…まぁ、いつかな。」

哲兄は横目で僕を見ながら言った。