御予約ありがとうございます。

「暑いよなー…」

6時をまわり、空も暗くなり始めていたが、外は暑く汗ばむくらいだ。

土手にさしかかる。朝とはまた違う静けさがある。

「尋はさ…」

少し言葉を詰らせる美紅。

「ん?何?」

「サッカー…。しないの?」

(ヒデとの話を聞いてたのか…)

「ごめん…聞くつもりはなかったんだけど。入ろうとしたら話声が聞こえちゃって。」

申し訳なさそうな美紅。

「聞かれたか…ヒデは声デケーからな。気にすんなよ。別に隠すつもりはないしさ。」

小学生から始めて七年間もやっていたサッカー。小学生の頃は美紅を練習に付き合わせたこともある。

試合も必ず観に来てくれた。一番近くで観てくれていたのも美紅かもしれない。

「もうすぐ大会なんでしょ?」

「あぁ…ヒデがそう言ってた。」

「まぁ、尋のしたいようにしなよ。」

美紅はいつもそう言う。僕の選択を否定したことがない。

「あぁ…そうするよ。」

いつの間にか竹島商店の近くだった。