口を開かないあたしを見かけてか、ゆっくり、ゆっくりと杉本クンが話し始めた。 「なんで、って思うよな。急にだし。でも、清水さんが今日、教室に入ってきた時にさ何かおかしいなーって思って。……清水さん、昔なんかあった?」