人格ゲーム

――今から6年前


カナタは年下のソラと付き合っていた。
そして、カナタが中学に入学してすぐの時
ソラはストーカーに拉致された。
それだけでは終わらなかった。
ソラはカナタの目の前で・・・殺されたのだ。
ショックが大きすぎて
カナタは別の人格を作りあげてしまった。

その人格の名前は『九喇嘛(クラマ)』。
九喇嘛はカナタとは真逆の性格。
口調は荒っぽく、生き物に対して興味がない。

九喇嘛はカナタにかわりストーカーをボコボコにした。
警察には『過剰防衛』と厳重注意されただけだが、
ストーカー達は喉が潰れてしまって、今は喋ることができない。

カナタが今現在、誰にでも敬語で話すのは
この事件のせいである。

『距離を置けば、失っても傷付かなくて済む』

この話を聞いて
(カナタを守りたい。守らなきゃ。)
と思った。

しかし、カナタが作りあげてしまった人格は、
九喇嘛だけではなかった。