お前なんか大キライだっ

輝におはようが言えない。
たった一言なのに・・・

「清大好き人間じゃんw」
ぐさり
輝の言葉が胸に刺さる。
「清とお幸せになw」
ぶすり
いたいよ。
「磨李母行こ。」
ぼくの右手を握るミウの手が暖かい。

ああ涙出てきそう。
なんでぼくはこんなに情けないんだろう。
ミウはこんなにも優しいのに。暖かいのに。

「大丈夫?」
「ミウ。うち大丈夫じゃないよぉ。」

たすけて・・・
いたいよぉ。
心の中はその言葉で溢れていた。

聞こえるたびいちいち胸に刺さる輝の言葉はぼくの胸をぎたぎたにした。


輝の言葉はこんなものではなかった。

春やミウが輝に(磨李母としっかり話して)と言ったらしく輝が二人に押されてぼくの前にきた。

輝はぼくの前にくるなり
「うざい。しんで?」


ぼくは笑うしかなかった。