お前なんか大キライだっ

「最近なんか俺に磨李母冷たくね?」
輝が下校中にマジな顔で言ってきた。
「そう?」
「清とばっかり話してるし、清と俺で態度違いすぎ。一応まだ別れてないし、ああ清と浮気!?」
「んなわけないよ!勝手に決めつけないでくださる!」

妬いてくれたのが嬉しかったくせについかっとなってた。
「じゃあなんでだよ!」
「・・・」
ここで黙ったのがダメだった。
「じゃあいいし!清と仲良くやってけば!」
輝は怒って帰って行った。
好きじゃないヤツと普通二人で帰るか?バカじゃん。

そんなバカが好きなぼくもバカだよな。
初めてのケンカに不安がつのる。

「はぁ・・・」
思わず溜め息が漏れる。


ぼくはどうしたらいいんだろ。