「やっぱ俺お前が好きだわ」
社会科見学で来ていたプラネタリウムでイツメンの輝がぼくに言った。
小学校6年生の夏だった。

あれからちょっとたってぼくたちは中学生になった。
校庭には桜が咲いてる。
「ぼくは川上 磨李母って言います!水泳が得意です!ワッフルが好きです!よろしくお願いします!」
教卓の前で自己紹介をすると(質問はありますか?)と言う前にたくさんの手が挙がっていた。
「どうして女子なのに『ぼく』って言うんですか?」
「ノリです。」
と決め顔でグッドサインを出すとどっと騒がしくなった。
その質問は一番聞かれたくなかった。
なぜだかわからないけど人間には教えてはいけない気がした。

はっきり言うとぼくは人間は嫌いだ。
なんで人間なんかになっちゃったんだって思う。
人間なんか99.9%は腹黒で悪いヤツだよ。
だからあんまり人間とは関わりたくなかった。本当の友って言えるのは輝と春とミウとまなだけ。あと清は違う学校に行ったけど清も。
けっこういっぱいいるー・・・だけどこの4人は信じられた。


そう思ってた。