そんな時に、天使が現れた。
女の子:
「ねぇっ!もしかして…一人??
私一人なんだけどね、心細くて…」
話しかけてくれたのは、
地域外の中学校から来たという、
成ヶ澤 麗桜(なりがさわ うらら)ちゃんだった。
名前負け なんて口が裂けても言えないような
とっても可愛い女の子
髪の毛は
ほんのり茶色気味で ふわっとした、くせっ毛
小柄で、細くて
声も高くて
誰もが振り返るような 美少女だった。
麗桜ちゃんが 私に話しかけてくれたお陰で
なんとか校内に入ることができたし、
話相手が見つかって、
それまでの緊張も 嘘のように無くなった。
麗桜ちゃんは
聞き上手で、言葉遣いも優しくて
本当にダメなところが無いような女の子
葵:
(私にこんな 可愛い友達が出来るなんて…)
と、嬉しく思っていた時だった ―――。
