言うやいなや、男はマイロ氏の背中を押した。



「うわぁっ!!!」



大声を上げつつもなんとか穴の縁に手をかけたマイロ氏は叫んだ。

「何でこんなことをするんだ!?

私に何か恨みがあるのか!?

早く引き上げてくれ!!」



「誠に申し訳ありませんが、それはできません。

しかし、私はマイロ様に恨みなど持っておりません。

むしろ尊敬しております。

なのになぜこんなことをするのか。

それはあなたが必要だからです。」