それにしても……。
「なっちゃん達遅いね」
「あいつら遅くね?」
とふたりの声が重なった。
ふたりして顔を見合わせる。
「重なったな」
と隼田くんが微笑んでくる。
それにコクっと首を縦に振りあたしも微笑み返した。
嬉しさと恥ずかしさが交じった感じだけど、重なったとしても一緒の言葉じゃないけどね。
それでもなんか同じこと考えてると思ったら、ね。
嬉しいはずがないよ。
「やべぇ、なんか嬉しいんだけど」
「え?」
「や、何でもない」
口元に手を当ててる隼田くんをみてあたしはハテナを浮かべる。
いま、なんか言わなかった?
『やべぇ』は聞こえたような気がしたんだけど……?
後の方は小さな声で言ってたから聞き取れなかった。
なんか気になる!!
うーん、聞いてみたいけどしつこい女って思われたくないし。
それより聞く勇気すら持ってないからダメだな。
ま、いっか。隼田くんも何でもないって言ってたし。
「なぁ、木下。……あいつら来れなくなったって」
「へー、そうなんだ!……ってえぇえええ!!」
う、ウソでしょ!?なっちゃん!!
「プッ。叫び過ぎ。ウソじゃないよ、ほら」
メールの内容を隼田くんが見せてきた。
そこには
【斗真ー。ごめん、そっち行けなくなったからv(^_^)v頑張ってー(笑)】
と書いてあった。



