え?んんん?
あたし声出ちゃってた?!
でもあたしの声じゃなかったよ、ね?
てことは……。
「何リポーターみたいなことしてんの」
ククク、と笑ってる隼田くん。
「え、あたし言ってた?!」
「うん。『この塩ダレと七味唐辛子、合うね〜』って」
またククク、と笑ってる。
うわー、恥ずかしすぎる。
「もう!そんな笑うなっ!」
爆笑しそうな勢いで笑ってる隼田くんに言ったけど、効果なし。
「はーっ、やべ。ほんと木下面白いわ……っ!」
え、うそ。
これって……!!
かかか、間接ききき、キ、ス、?!
え、隼田くんそのまま食べてるけど……気付いてないの?!
なんかひとりではしゃいでる自分が恥ずかしい。
あたしの一方的な片想いだからしょうがないよね……。
片想いって楽しいけど、やっぱり切ない。
こういう時、隼田くんも反応してくれてたら……なんて思っちゃう自分。
悲しいね。
どうせ好きな人とは結ばれない運命だからね。
あたしは片想いで十分幸せだし。
何より、今日は好きな人と憧れの花火大会に来ちゃってるんだもの!
これで十分だよ。
でもやっぱりって思っちゃう。
けど、前にはなかなか進めない。
……だってあたしは太ってるから。
だからこれで十分。
そ。これでいいの。
そんなことを思いながら綺麗に完食させた。



