あー、なるほど。
視線の原因は女子のみなさんでした。
「ん?どした。木下」
この状況に気付いてないのかな?
隼田くんの笑顔のせいで女の子たちやられてるんですよー?
「え、い、いや。ナンニモナイヨ?」
「……何にもないようには見えないんだけど」
と言われ更に「棒読みだし」と指摘されてしまった。
うっ。
あたしそんなに棒読みだったかな。
「ま、何もなかったらいっか。なんかお腹すいた」
……隼田くんに気遣われちゃったな。
一瞬悲しい表情してたような……?
気のせいかな。
でもそんな顔を見たら、言うしかないじゃん。
「……あ、あのね。女の子たちが隼田くんのことを見てたから……ってあたしの思い込みだと思うんだけどね。アハハ……」
ひゃー。言っちゃったよっ。
あたしは恥ずかしくて下を向いた。
「木下、それって……」
上から声が聞こえて顔を上げた。
え。
「は、隼田くん?」
声が聞こえて顔を上げてみたものの続きの言葉はなくて
目のあたりで左手を抑えてる隼田くんの姿だった。
え、え。
どどど、どうしたの?!なんで目押さえてるの?!
声をかけても返答はなくてただ目のあたりを抑えてるだけ。
もしかして、また怒らせちゃったの?!!
「隼田くん、ご──」
「違う。謝んないで大丈夫だから」
と隼田くんが遮って言った。
そして小さくため息をつきながら、手を顔からはずしてあたしをみた。



