電車に乗って15分。
あたし達は花火大会の開催場所にやって来た。
「着いたー!」
周りにはいろんな屋台が並んでる。
あー、わたあめだ!
焼きそば、たこ焼き、からあげ!!
もうあたしの目は食べ物ばかり追ってしまってた。
「フッ。木下めっちゃテンション上がってるし」
──っ!
そだ、隼田くんいたんだったよっ。
しかも、笑われたっ……!!
ウー、あたしったら何食べ物に目やられてるのよー。
で、でも……。
「だ、だって!花火大会とかこういうところ初めてなんだもんっ」
そう、実はこういうイベントに参加するのは初めてだったりする。
でも、小さい頃に行ったみたいなんだよねー。
あたしは全然記憶にないんだけど。
「そっか。じゃー目いっぱい楽しまないとな!」
「う、うんっ!」
い、いまの笑顔はやばいよ……。
ほんとに隼田くんの笑顔に弱いな、とつくづく思うよ。
もー、反則だからっ!その笑顔っ。
ん?
なんか視線を感じるんだけど……。
恥ずかしさで少しうつむいてた顔を上げて周りをみた。



