「……嫉妬、です」
言った瞬間の罪悪感。
あああ、言っちゃった!言っちゃったよーっ。
絶対笑われるし。また『バカ』って言われるし。
もう知らないっ!
そんなことを思いながら隼田くんの反応を待っているんだけど。
……一切喋らないのはナゼ?
俯いてた顔を上げてみると、隼田くんは顔を覆いながら下を向いてた。
えっ。そんなにショックだった?
……そうだよね。嫉妬なんて重いよね。
嫉妬で怒ってるなんて呆れちゃうよね。
「ごめんね。あんな事ぐらいで怒って」
下を向いてる彼に謝った。
自分でも馬鹿げてると思うもん。
隼田くんの背中に手を置こうとしたその時。
「っ!?」
うえぇ?!な、に!?
急に視界が真っ暗に。
あたしは瞬時に理解した。
抱きしめられてるって。
「嫉妬、してたの?」
抱きしめられながらそう聞いてくる。
「……う、ん」
隼田くんは今どんな顔してるのかな?
抱きしめられてるから分からない。
「滅多に怒んない木下じゃん?だから俺なんか怒らせることしたのかなーって。……嫉妬、か」
そう言った隼田くんの肩が小刻みに震えてる。
「そんなにおかしいの?」
思わず悔しくて聞いてしまった。
「違う。……ただ可愛いなって」
へー、違うんっ!?
い、いまなんて?!
か、可愛いって言った?言ったよね?!
「か、かかか可愛くない!!」
「フッ、噛みすぎ」
そして
「俺にとって木下は可愛いよ」
って言ったんだ。



