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「おいおい、週に一回しか授業がないんだ。遅刻するなよ!」
急いで教室に戻ったけど、チャイムはもう鳴っていた。
その時、田口くんと目が合った。
私は思わず笑ってしまう。
すると、田口くんも私を見て笑ってくれた。
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あれから田口くんとは少しずつ話すようになった。
田口くんは見た目だけじゃなくて中身も爽やかだった。
百花と同じ現地校だから話は聞いてたけど、実際に話してみるとよくわかる。
なんだか少しだけ田口くんは彼に似ている気がした。
「じゃあ美春は田口とその美春の好きな人が似てるって思うんだ。」
私はそのことを百花に相談してみた。
「うん、見た目も何だけど、喋ってると似てるなあって思うの。」
私はそう答えた。
「そういえば美春一時帰国するんでしょ。 その彼に会えるかもしれないじゃん!」
百花は私の考えてることが全部わかるみたいだ。
「でも同じ町にいたって会えるとは限らないし、一時帰国だってたったの二週間だよ?会えたら奇跡でしょ。」
そんなこと奇跡なんだって期待したらだめだって。そう自分に言い聞かせるようにそう言った。
