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村尾にあの日一ノ瀬の話を聞かされてからなぜか俺はそのことばかりを考えてしまう。
一ノ瀬と話せるかどうかは別として、無性に補習校に行きたくて早く土曜日にならないかとずっと考えてしまった。
「お前最近ぼーっとしてるし、頭おかしいって話題だぞ!まさか恋したとか!?」
渉にまでそんなことを言われてしまった。
「いや別に。そんなことはないはずだ。」
「ふーん。そんなことよりさ、来月百花の誕生日なんだよ。プレゼントなにが喜ぶと思う?」
なんだ、すぐ自分の話始めんのか笑笑
「お前は彼女のいたことのない俺に聞いてわかると思うのか?」
ムカつくけどこいつは大変なかのよろしい彼女がいるもんだからその辺ではなぜか負けた気分になる。
「まぁそうだな。涼太は片想い専門だもんな。自分も片想いだし、片想いされるし大変だ、大変だ」
ちょっと待て。俺が片想いだって言ったよな?その話は終わったはずだし第一こいつとそんな話をしたことはない。
