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あの補習校から後日、現地校で村尾百花から話しかけられた。
「ねぇ、田口ってさもしかして美春のこと好きなの??」
唐突な質問に驚いて水を吹き出しそうになってしまった。
「えっ!何もしかして図星なの? 田口が美春ねー」
「別に好きって決まったわけじゃねーし、ていうかそんなこと一言も言ってないだろ!」
「まぁまぁ、そう隠すことないじゃんか。素直になったら?あーでも美春はなかなか難しいかもなぁ」
「は?なんでだよ?」
「おっ!反応したな笑笑」
俺もしかしてはめられた…そういやこういうやつだったなこいつは…
「でも本当に美春はねー。日本で好きだった彼のことまーだ好きらしいよ。もうアメリカきて結構経つのにね。相手は美春のこと覚えてるかどうかもわかんないんだよ?それなのにずーっと好きとか本当一途で切ないね…。こっちが泣けてくるよ」
「そうなんだ。別に俺には関係ないから」
つい強がってそう言ってしまった。
「まぁならいいんだけどね〜。」
そう言って笑って村尾は行ってしまった。ほんと村尾は気まぐれなやつだな。
なんで大谷はこんなのがって思うけど本人いわくそこもいいとこらしい。
なんだか大谷が羨ましいとおもってしまった。
