「おはよー」

なんか教室の扉も今日は重く感じるなぁ。

「亜希おはよう!!」

琴美は今日も元気なこった。

「ねぇねぇ亜希! 聞いた? うちと一緒にやる奏稜の生徒の事!?」

「はぁ、どうせ悪い話なんでしょ?」

ー私はうつむきながら亜紀に返事を返す。

「それがね、クラス全員とんでもない不良ーーー」

「知ってるよ。そんなこと言われなくてもわかってるよ。」

「ちょっと亜希! 最後まできいてよ!!


ー目線を琴美に向ける

「クラス全員不良ってのは昔の話で、今は不良なんて学校全体に2.3人しかいないんだって!!」

「本当に!? じゃあ、パンを買いに行かされたりとか、カツアゲされたりとかないよね!?」

「亜希……そんなこと考えてたのね笑」

「そりゃ考えますさ! 不良って言ったらパシリにカツアゲでしょ!?」

「もしあったとしてもそこは先生が助けてくれるって笑」

「そ、それもそっか! なんだぁ、心配して損したよ笑」

「亜紀は心配性だね笑」

「でも、やっぱりちょっと不安だよ。
だって、初めて会う男子たちと一緒に文化祭だなんて……」

「そこは皆んなで力合わせて頑張ろうよ!」

「う、うん。」

ーガラガラと音を立て担任の先生が教室に入ってくる

「皆席につけー。 ホームルームはじめるぞー」

ー私たちは自分の席へと戻った。