「そうだ。彼氏、水臭いじゃないか」 「え?」 「よかったな」 にっこりとそう微笑まれ、さっきまでの幸せな気分は一瞬にして消えた。 彼氏―――― そうだ、春兄は臣の事を勘違いしたまま・・・。 「違うの、春兄―――」 慌てて訂正しようとする。 「あ、いた結芽ちゃん!突然飛び出していくからびっくりしたよ」 それを静止したのは、臣。 明るい声で駆け寄って私の隣に並んだ。 「ああ、君昨日の」 「麻生臣です。昨日はびっくりしました」 礼儀正しくあいさつを交わす。 なんで・・・?