「結芽ちゃん、大丈夫?」




臣が心配そうに私の背中をさする。
絶叫マシーンは私が想っていた以上に恐ろしかった。

何度も回転し、上も下もわからなくなってあっという間に終わってた。



地上に降りた瞬間グラングランと世界が回る。




「だい、じょ・・・ぶ」

「いや、大丈夫じゃないでしょ」




情けない。
臣は私をベンチに座らせる。




「ちょっと待ってて、飲み物買ってくるから」

「・・・うん」




そう言って臣は走って行ってしまう。
その背中を眺める。


ほんと、子犬みたいだ。




なら私は、飼い主・・・?



いやいや。