「結芽ちゃん、あれ乗ろう!」



私の腕を引っ張り進んでいく臣は、とても楽しそう。
臣が指差していたのは絶叫マシーン。



「あれ、乗るの・・・?」



いけないことはないと言ったけど、あれはこの遊園地でも一番怖いといわれてる乗り物だ。
いきなりそれに行く?



「はやめに行っとかないとあれ、人気だから並ぶよ」

「そうなんだ・・・」




臣に引っ張られるままについて行く。
でも、今日はお詫びなんだから臣のしたいようにしなきゃね。




「楽しみだね」

「うん」




キラキラと輝く笑顔を向けられる。
どうしてこんなに楽しそうなんだろう。

そんな笑顔をどうして私に向けるんだろう。