「・・・ええ!?」




声を上げ驚く志保。
歩みを止め固まってしまった。




「結婚、するんだって」

「う、うそ・・・」

「昨日、婚約者の人にも会った」

「そうなんだ・・・」



志保の瞳がどんどん潤んでくる。
次第にポロポロと泣き出してしまった。




「ちょっと、志保・・・」




慌てて志保を隅の人気のないところまで連れて行く。




「ごめ・・・、でも、結芽がずっと好きだったの知ってるから・・・結芽の気持ち思ったら辛くて・・・っ」

「ありがとう」




私のために涙を流してくれる。
嬉しい。