どれくらい泣いただろう。
すっかり日が傾き夕焼けが公園を照らす。



「・・・ごめん」



ようやく落ち着いた私がそう声をかけると臣がそっと身体を離した。
泣き顔を見られたくなくて慌てて涙を拭う。

そんな事をしても無駄だろうに。
きっと私の目は晴れ化粧が取れた顔はボロボロだろう。



ああなんて悲惨。




「あ―あ、酷い顔」

「う、煩いわね!」




私の顔を覗き込み、両手で頬を包むと親指で頬をなぞる。
その表情はいつもの臣だ。




「スッキリ、した?」

「・・・悔しいけど。スッキリしたかも」

「そっか、よかった」



にっこりと笑ってそう言う臣。
そう言えば、なんであそこにいて私が泣きたいってわかったの?