―日曜日の夕方、少し時間をくれないか?



春兄に放課後突然言われやってきた日曜日。
私は胸を高鳴らせ、着ていく服を1時間かけて選んだ。

待ち合わせの時間は午後4時。
待ち遠しくてたまらない。


学校の外で会うのは本当に久しぶりだ。



しかも、今日はカフェで待ち合わせ。
なんか、デートみたいだ。



ガラにもなくはしゃいじゃって。
ああ、夢みたい。



化粧変じゃないかな?
格好派手じゃないよね?


何度も鏡でチェックして確かめた。



「あ、行かなきゃ!」



時計を確認し鞄を持って外に駆け出した。