もういつまでも、プリプリ怒ってばかりはやめよう。
少しだけ、流れに任せてもいいのかな。


別に、麻生くんを好きになるとかじゃないんだし。
志保みたいに、普通に楽しく会話ができるくらいになってあげてもいいかなって。




「結構、可愛いかも」

「でしょ?それね、いろいろ種類があるんだよ」

「へぇ」

「でも、そのお座りのポーズのが一番かわいいの」




麻生くんは嬉しそうに話してくれる。
私が受け入れれば、こうやって楽しく会話ができるんだ。



ただ、諦めただけだから。
押してダメなら引いてみろ。


私の事を知ったらつまらなくなって離れていくかもしれないし。




「麻生くん。これからは、来ても怒ったりしないから、お昼だけにして」

「お昼だけなら来てもいいの?」

「うん。毎回来るのは、ほら一応ここ3年の教室だし。だから、お昼屋上で出も一緒に食べる事にするとか、どう?」



私がそう提案すると、麻生くんはみるみる表情が輝いていく。
なんでそんなに嬉しそうなの。