「結芽ちゃん、大好きだよ」 甘い甘い囁きは。 一瞬にして私の心を満たしていく。 「臣、大好きよ」 私の言葉も、臣にとってそうであってほしいと願う。 「結芽ちゃんの辛いも悲しいも、嬉しいも楽しいも。全部僕に教えてね」 「うん」 「僕が全部受け止めて、全部丸ごと愛してあげるから」 大きな愛が私を包む。 こんなにも。 想いが通じ合うことが幸せだって知らなかった。 愛はもしかしたら世界も救ってしまうんじゃないだろうか。 だって、臣の愛は私を簡単に幸せにしてくれる。