「最初はみゆへの想いを消すためだったけど・・・」




臣の声が。





「でも、今は・・・」




確かめるように、紡がれていく。





「でも、今は。結芽ちゃんといたいから・・・結芽ちゃんの事が、本当に・・・・好きになったから」





臣の声が震えてる。
一言一言、噛みしめるように。





「結芽ちゃんの側にいたい・・・」





伸ばされた手が、再び私の頬を撫でる。