臣が触れてる頭が熱い。 熱がそこに集まっていくよう・・・。 ドキドキと高鳴る胸を知られたくなくて目をそらした。 こんなにも。 臣を好きになった。 それだけで十分なのかもしれない。 春兄以外に好きな人ができた。 もしかしたら、これから先他に好きな人を作ることだってできるかも。 「結芽ちゃん・・・。僕の話を、聞いてくれる?」 真っ直ぐ射抜くような瞳が私を見上げる。 再び合わせた瞳に。 私は、小さく頷いた。 フラれるなら、潔くフラれて終ろう。