「結芽ちゃんの、膝枕だ・・・」

「なに言ってんのよ・・・」

「結芽ちゃん・・・。ケガは・・・?」




臣が伸ばした手が私の頬に触れる。
心配、してくれてるんだ。




「平気だよ。ちょっとたんこぶができただけ」

「たんこぶ・・・。見せて」

「見せてって・・・」



臣が私の首の後ろに手を回しグイッと近づける。
近づく顔と顔の距離にドキッとする。
臣の手が、私の頭を探るように撫でていく。




「ちょ・・・」

「あ・・・、本当だ。・・・ごめん、結芽ちゃん護れなくて」

「え?別に、臣のせいじゃないでしょ」




怖かったけど、あれはあいつらが悪いんであって。
臣は私の事を守ろうとしてくれた。





「臣・・・、ありがとう」