「あそこに、スペシャルランチメニューがあって、私はもっぱらそれのイルカを頼んで。臣も誘うんだけど、自分はいいって普通のメニューを頼んでたわね」 みゆさんの声が、頭の中を通過していく。 手が、震える。 ズシン、と体が重くなる。 ―僕、好きなんだよね。イルカとか コマ送りのように。 蘇るのは。 ―そうだ、ここスペシャルランチメニューがあるんだって あの時の、臣の言葉。 ―僕は、イルカにしよ ああ。