「やっぱ、残ってんだね」
「え・・・、あ、・・・」
公園のベンチに座り、みゆの前髪をかきあげるとそこに残る傷痕に胸が痛む。
蘇る記憶に目を閉じた。
「勲章・・・」
「え?」
「臣を、助けれた勲章」
みゆは泣き腫らした目でそう言って笑った。
その顔を見て、こみ上げる思いに唇を噛む。
振り切るように顔をそらした。
「なんで、泣いてんの。結婚するくせに」
「・・・うん」
話をそらすようにそう聞くと、みゆの表情が再び曇り俯くのがわかった。
「私ね、独占欲が強いのかな」
「・・・?」
吐き出すように呟かれた声に再びみゆを見た。


